その音で千桜と冴子がこちらへ気がついて視線を向けてきた。
千桜がチッと軽く舌打ちするのが聞こえてくる。
「な、なにをしてるの!?」
ようやく我に返って薫子が叫び、本殿へ足を踏み入れる。
だけどふたりを追い払うことができなくてその場で立ち止まってしまった。
呼吸ばかりが荒くなっていく。
「もう戻ってきたの? でも残念、神様はあんたよりも私達の方がいいんだって」
冴子がそう言って白い乳房を神様の腕に押し当てる。
薫子はハッと息を呑んで切神を見た。
切神は無表情でなにを考えているのかわからない。
「ねぇ神様。私達のどちらかを花嫁にしてよ。薫子とはもう夜を共にして飽きたでしょう?」
千桜がまた切神に絡みついていく。
村の中を駆け回っているだけあって、その体は引き締まっていてみずみずしい。
薫子はつい自分の体と比べてしまい、うつむいた。
自分の体など、すでに飽きられていても仕方ないのかもしれない。
千桜がチッと軽く舌打ちするのが聞こえてくる。
「な、なにをしてるの!?」
ようやく我に返って薫子が叫び、本殿へ足を踏み入れる。
だけどふたりを追い払うことができなくてその場で立ち止まってしまった。
呼吸ばかりが荒くなっていく。
「もう戻ってきたの? でも残念、神様はあんたよりも私達の方がいいんだって」
冴子がそう言って白い乳房を神様の腕に押し当てる。
薫子はハッと息を呑んで切神を見た。
切神は無表情でなにを考えているのかわからない。
「ねぇ神様。私達のどちらかを花嫁にしてよ。薫子とはもう夜を共にして飽きたでしょう?」
千桜がまた切神に絡みついていく。
村の中を駆け回っているだけあって、その体は引き締まっていてみずみずしい。
薫子はつい自分の体と比べてしまい、うつむいた。
自分の体など、すでに飽きられていても仕方ないのかもしれない。