切神にキスをされた薫子は目が冴えてほとんど眠ることができず、ようやく朝方になって眠りについた。
だから目が覚めた時、どこからかお味噌汁の香りが漂ってきたときには驚いて飛び起きたのだ。
周囲を見回してみると昨日眠った部屋で間違いなかったが、隣の切神の姿はすでにない。
火もいつの間にか消えていて、障子の向こうから朝日が差し込んできているのがわかった。
「いけない。私ったら」
慌てて布団から飛び起きたものの、自分の姿を見下ろしてその場でたたらを踏んだ。
自分はまだ寝間着姿だ。
起き抜けだし、この格好で切神に顔を合わすわけにはいかない。
かといって着替えは白無垢しかないし。
どうしようと逡巡していると、白無垢の横に薄青色の着物が置かれていることに気がついた。
手に取ってみると寝間着のようにサラリとした手触りで、とても柔らかい。
これを着ろということだろうか。
着物を手にしてしばらく悩む。
だから目が覚めた時、どこからかお味噌汁の香りが漂ってきたときには驚いて飛び起きたのだ。
周囲を見回してみると昨日眠った部屋で間違いなかったが、隣の切神の姿はすでにない。
火もいつの間にか消えていて、障子の向こうから朝日が差し込んできているのがわかった。
「いけない。私ったら」
慌てて布団から飛び起きたものの、自分の姿を見下ろしてその場でたたらを踏んだ。
自分はまだ寝間着姿だ。
起き抜けだし、この格好で切神に顔を合わすわけにはいかない。
かといって着替えは白無垢しかないし。
どうしようと逡巡していると、白無垢の横に薄青色の着物が置かれていることに気がついた。
手に取ってみると寝間着のようにサラリとした手触りで、とても柔らかい。
これを着ろということだろうか。
着物を手にしてしばらく悩む。