「だけど友達です。私はだ聞くのを友達だと思っています」
切神をまっすぐに見据えてそういった。
「縁切りしなくてもいいのか」
「必要があれば私からお願いします。ここは私に任せてください」
薫子の言葉に切神は頷いて引き下がった。
薫子はそっと境内へと足をすすめる。
賽銭箱の前に立つ菊乃の姿を認めて香るこの心臓がドクンッと跳ねた。
菊乃と会うのはあれ以来のことだ。
どんな顔をして会えばいいのかわからないけれど、こうしてここへ来てくれたのだから逃げるわけにはいかない。
ガサガサとわざと音を立てて境内へ出ると菊乃が振り向いて薫子を認めた。
そしてすぐさま泣きそうな顔になる。
「薫子……」
そうつぶやいた視線が薫子の後ろへと向かう。
切神をまっすぐに見据えてそういった。
「縁切りしなくてもいいのか」
「必要があれば私からお願いします。ここは私に任せてください」
薫子の言葉に切神は頷いて引き下がった。
薫子はそっと境内へと足をすすめる。
賽銭箱の前に立つ菊乃の姿を認めて香るこの心臓がドクンッと跳ねた。
菊乃と会うのはあれ以来のことだ。
どんな顔をして会えばいいのかわからないけれど、こうしてここへ来てくれたのだから逃げるわけにはいかない。
ガサガサとわざと音を立てて境内へ出ると菊乃が振り向いて薫子を認めた。
そしてすぐさま泣きそうな顔になる。
「薫子……」
そうつぶやいた視線が薫子の後ろへと向かう。