☆☆☆
不思議な果物を堪能していたときのことだった。
境内の方から足音が聞こえてきて薫子と切神は視線を見交わせた。
また誰かが願掛けに来たに違いない。
「今年の冬は豊作のはずだがな」
切神がそうつぶやいたとき、以外声が境内から聞こえてきた。
「薫子、いるの!?」
その声は間違いなく菊乃のものだった。
薫子はハッと息を飲んで切神へ視線を向ける。
切神はすぐに険しい表情になって立ち上がった。
「待ってください」
境内へ向かおうとした切神の腕を掴んで引き止めた。
「菊乃は薫子を悲しませた相手だろう」
不思議な果物を堪能していたときのことだった。
境内の方から足音が聞こえてきて薫子と切神は視線を見交わせた。
また誰かが願掛けに来たに違いない。
「今年の冬は豊作のはずだがな」
切神がそうつぶやいたとき、以外声が境内から聞こえてきた。
「薫子、いるの!?」
その声は間違いなく菊乃のものだった。
薫子はハッと息を飲んで切神へ視線を向ける。
切神はすぐに険しい表情になって立ち上がった。
「待ってください」
境内へ向かおうとした切神の腕を掴んで引き止めた。
「菊乃は薫子を悲しませた相手だろう」