翔の授業は本当にわかりやすかった。



みんな積極的に発言していて、問題が合っていると翔もめちゃめちゃ褒めていた。





でも、私は数学が本当に苦手。



いくら翔の授業が分かりやすくても、数学が苦手なことに変わりようはない。




そして私は分からない授業は寝てしまう癖があった。






翔の授業は頑張ろうと思っていたけどーーー。









「わーちゃん、わーちゃんってば。」


隣の席である美緒が私の肩をたたいて起こしてくれた。




あれ、私いつの間に寝てたんだろ、





「宮川さん、授業おわったらこのプリント資料室まで持ってきて貰える?寝てた罰として」


私の前に翔が立っていた。




翔はニコッと笑って私を見つめていた。






しまった、やってしまったーーーーー……