やっと教室から出れる……


そういえば、文化祭が始まってから翔の姿を1度も見ていなかった。


どこにいるんだろ……




そのとき、たまたま見回りをしていた翔を見つけた。


「かけ、、じゃなくて相川先生!!!」


あぶなー、、翔って呼ぶとこだった……


翔はすぐ振り向いて私の方を向かって歩いてきた。



「わーちゃん、どうしたの??」


しまった、用もないのに見つけただけでとっさに声掛けてしまった……


「いやなんもないけど……」


翔はにこっとわらって私を見た。


「後夜祭のまえ、資料室にいるよ。」



「……それって来て欲しいってこと?」

「うん。」


翔はそう言って見回りに戻ってしまった。