高校二年の夏。
暑苦しい気温が続く毎日で心も体もだるい。

学校で私は明るい性格、を演じている。
告白されたことなんて一回もない。

「ねぇ、美紅。今日さ、カラオケ行かない!?」
友達の歌菜。
私とは大きく違い、可愛くて女の子っぽく、成績もいいしスポーツ万能。
もちろん歌菜は彼氏もいる。

「いいね!久々に歌っちゃお!」

行きたくもないカラオケ。
でも行かなくちゃ、ノリが悪いというレッテルをはられせっかく作った友達が少なくなる。


そんなの、嫌だ。