「じゃあ、またあとで…」


『うん。気をつけておいでね』


「うん、ありがと」


おじいちゃん、初めて話したけど…話やすかったかも。


田舎のおじいちゃんだから、80〜90代のヨボヨボのおじいちゃんをイメージしてたけど、意外と若々しいのかもしれない。


電話を切ってしばらく待っていると、青色の自転車に乗った蒼空が戻ってきた。


「お待たせ。森下さん家まで自転車なら早いから、乗って」


荷台を指差す蒼空。


「え、でも、荷物もあるし…」


「ボストンバッグ1個ぐらい、カゴに乗せても大丈夫」


「重いよ??大丈夫?」


荷物と私、両方乗せて自転車を漕ぐのは大変じゃないかな。


蒼空細いし…。


「大丈夫大丈夫。慣れてるから」


「うーん…じゃあ…お言葉に甘えて…」