「最近紬と二人で遊びに行かなくなったのも、花純のためじゃない?」


「うーん…」


それはどうだろう。


日和ちゃんのことがあるから誘えないだけだと思うけど…。


でも…もし萌音の言う通りだったら…?


いや、そんなはずは…。


私なんかが蒼空に好かれると思えない。


あんなに可愛い真中さんがいるから…。


「間違いなく、蒼空と紬の関係性は変化してると思う。紬はそれを感じ取ってるから、ずっと蒼空にベッタリなんじゃないかな」


「…そうだといいけど」


結局のところは蒼空本人に聞いてみないとわからない。


確証も持てないうちから舞い上がってぬか喜びはしたくない。


「とにかく。お祭りには誘ってみなね?フラレたら私と屋台でヤケ食いしよ」


「ヤケ食い付き合わせちゃうと思うけど、いいの?」


水着着るためにダイエットするって言ってたけど。


いいのかな。
 

「水着切れないくらいヤケ食いさせちゃうかも…」


「なーに言ってるの。大丈夫大丈夫。なんなら私が誘ってきてあげようか?」


「だっ!それはダメ!!」


行動力の鬼の萌音なら本気で行きかねない。