そんな蒼空が1番可愛い。


愛おしい。


この輝きを守りたい。


絶対に、失いたくない。


「あ、これは花純に似合いそう。こっちきて」


蒼空に手を引かれ、指輪の前までやってきた。


ゴールド、シルバー、ピンクゴールド。


大きいのから小さいのまで、いろいろ売ってる。


そんな中で蒼空が手に取ったのは、シルバーで真ん中にダイヤが埋め込まれている指輪。


「…可愛いけど、蒼空とお揃いにできるデザインがいい…」


一瞬の間が開いたのち、蒼空がキュッと口角を上げて笑った。


「ペアリングがいいんだ?可愛い。じゃあペアリングにしよ〜」


「可愛くないっ」


からかわれた気がして、カッと頬が熱くなる。


「んー?花純は可愛いよ?勇気出して言ってくれたのかなって考えると、超可愛い」


「バカにしてるでしょ…」


「してないしてない。ほんとに、可愛いと思ってる」


「そんなの言うの、蒼空だけだよ」


私に可愛いなんて言ってくれる人いないんだから。