~ライブホール~
やっと着いた。それにしても、さっきぶつかった人何でとうくんをそんな奴なんて言ったんだろ?嫌いなのかな?
そんなことよりライブに集中しないと!
ペンライトの準備も完了!楽しみ!
「ライブ開始まで。3・2・1」
「♪~~♫~~♬」
明るく楽しい音楽と共にradianceのメンバーが登場する。女の子の黄色い悲鳴がすごい。
そして、お待ちかねのとうくん!とうくん。どんな顔なんだろ?
「えっ?」
私の小さな声は、女の子たちの悲鳴によってかき消された。
私が、驚いた理由。それは、さっきぶつかった男の子がとうくんなのだ。
・・・え?もしかして、私、人生最大の失態を犯してしまった?
あの人気歌い手グループradianceのとう君にぶつかりあげくの果てには、本人に向かってとんでもないことを言って...
穴があったら入りたい...ど、どうしよう。ま、まぁこんなにたくさんの人もいるし大丈夫だよね。
あ、とうくんと目が合った。(⌒∇⌒)ニコッ
・・・
「きゃぁぁぁぁあ」
「まって、ファンサや笑わないことで有名なとうくんが微笑んだ⁈」
「私に向かって微笑んだのよ!」
「いいえ。私よ!」
・・・どうしよう。完全にわかってる。これじゃあドキドキしすぎて集中できないよ...


「みんなにあえて良かった! 楽しい時間をありがと!それじゃぁ、またなー!」

・・・ライブ終わっちゃった。どうしよう。もう、二度とないかも知れないライブに集中できなかったよー