「それで遊くんに可能性があるって言ったの?」

コクっと頷いた私に莉里がいう。

「それ、遊くんのことが好きなんじゃない?」

「は?」

「…え?笑」

「はぁ~?!そんなはずない!だって遊は友達だもん!」

「でも可能性はあるんでしょ?」

正論すぎて何も言い返せない。もしかして…私、遊が好きなの?

「ちがう?」

「…わっかんない…」

だってこの前までは二葉くんのことが好きだったんだよ?

冷めたからって、そんなに早く他の人を好きになるなんてあるはずない。

「ふーん…ま、がんばってね!」

「あい…」

「んー!美味しぃ!!」といいながらご飯を頬張る。

気を遣ってなのか、そうじゃないのか。

その後私の話にはあまり触れてこなかった。