「もしかして、遊そういう気?笑」 

「はぁっ?!そんなんじゃねーし!!」

「なるほどねぇ~、頑張れ~!笑」

「だから違うって!」

「なんの話?」

私が話に入ると焦ったように遊が言う。

「なんでもねぇって!早く行くぞ!」

慌てて、未那と私より少し前を早歩きし始めた。そんな遊の耳は真っ赤だ。

「遊も恥ずかしがったりするんだね。」

「紗奈のせいだけどね。」

「え、私??」

「おまっ、これ以上言ったら未那の秘密バラすからな!!」

「へ~、上等じゃない!」

「ほんといい加減にしろよ!!」

仲良いんだな。

「そういえば、この前遊可愛い女子に告白されてたよね?笑」

「未那、お前な…」

「え、そうなの?付き合った??」

「断ったよ。」

「え?なんで?」

「遊は好きな子いるから、どんなに可愛い子に告られても振るんだよ~」

「お前余計なこと言うなよ!」

「へー!すごいね、一途。」

「…まあな。」

そんな話をしながら学校に向かった。