は?
今なんて言った?


「え?」


「直樹と話すのやめて、仲良くしないで。」

当たり前のように話す目の前の女。

周りの人、案外気づいている人は少ないけど、
それでもこんな所で言うかな…

ってか…え?

「なんでやめなきゃいけないの?」

顔は笑っていても、声は正直だ。


「いや、彼女じゃないならいくない?それにケンカするみたいだしさ。」


は!!!?


「無理。」

あたしは気づかなかった。
直樹がもうすぐここに着くことを。
部活を終えて、まっすぐここに歩いて来る事を。