「深冬くん!ここなんだけど!」
とうとうテストも明後日。
朝も勉強、昼も勉強、夜も勉強。
ずっーと勉強して、嫌になっちゃうけどデートができると思えばこんなのなんてことない。
しかも、放課後は深冬くんと一緒にいられるなんて最高だし。
「ん?」
勉強を聞くとちゃんとわかりやすく教えてくれるし、さすが優しくてかっこよくて頭がよくてパーフェクトな深冬くんだ。
「ここが分からなくてね ───── 」
教えてもらって理解して次の問題。
その繰り返し。
はぁー、もうやだ!
ってなった時は近くにいる深冬くんをみると元気になるし。
「そんなにデートしたいの。」
「え、したい!!」
深冬くんがこっちをじぃーと見つめて聞いてくるもんだから即答。
「なんで?」
「なんで?
………………うーん。
好きな人とデートしたりもっと時間を過ごしたいって思うのは当然じゃない?」
率直に深冬くんのことが好きだから一緒に過ごしたいと思う。
だからこんな勉強頑張ってるんだし。
「平均点取れなかったらどーするの?」
ニヤッとしたイジワルな顔で聞いてきた。
と、取れなかったら!?