「羽白。どうした。具合悪いか?」



……何でみんなこんな驚くんだよチクショウ。


出張から帰ってきたらしい数学教師のふじちゃん先生に聞きにくると、目を見開き心配してる顔。



「………私が勉強してることそんなに珍しいですか?」

「おう。珍しい。」



即答!
うんっ、もう!


いいだろう!もう高らかに叫ぼうじゃないの!


「私は今日から生まれ変わるんです!
全教科平均点以上!」




「はっ!?」

「えっ!?」

「ん?なんて言った?気のせいか………。」




私の悲惨な成績知ってる先生方がそれぞれの驚きを見せてくれる。



最後の先生なんて勘違いって思ってるし!


「気のせいじゃないのにぃ。」


「うん。どうした。何があったんだ。
赤点ギリギリのお前が平均点を目指すだなんて壁は高いぞ?」


「分かってますとも。
それでも平均以上取ったあかつきには最高の人生最大のご褒美が待ってますから!」

「………‥そんなやる気になるなら、清葉に頼んで正解だったな。よしっ!どこが分からないんだ!」





いえぃ!

ファイトーーーーーオー!