………ん?


今なんて?


「ごめん!深冬くん。もう一回いい?」

「だから、羽白さんが今回のテストで全教科平均以上取ったらデートしてあげてもいいよって。」


「えっ?えっ?」



嘘………っ!


やったぁ!!

深冬くんとデートできるの!?


確かに私にとって平均以上なんて高すぎる壁だ。

この学校は進学校ではないものの、レベルの高い高校だ。だからテストのクラス平均も当然バカみたいに高いんだ。

そんな高校に入学できたのも死ぬ物狂いで勉強したから。

だから今のままじゃ道のりは長すぎる。



でもでも、それで深冬くんとデートできるなら、深冬くんとの時間が増えるなら!


やるしかない!!


「深冬くん………。今の言葉何があっても取り消さないでね。」

「うん。」


「よっしゃ!やってやるぅー!
見てて!


羽白 愛冬。ただいま深冬くんとのデートのために本気出します!!!!」



「ふっ。頑張って。」




できるわけないというように笑う深冬くんを横に早速勉強に打ち込んだ。

すべてはクリスマスまでに深冬くんを落とすために!