「クラスの雰囲気が、闇ブラックすぎじゃない? フフフ。俺のさわやかなスマイルで、浄化してあ・げ・る」



言葉を跳ね上げながら、彼は優雅に微笑んでウインク。



「俺のからの愛、受け取りたい人は遠慮なくどーぞ」



と、今度は投げキッスをチュ。



普段なら大人気モデルの登場に、女子達がジャンプで喜ぶのだけれど……



最強総長様が、にらみを利かせているこの状況。

芸能人のとばり君にキャーキャー言い寄る勇気のある人は、誰もいないみたい。



とばり君はレッドカーペットを歩いているかの如く、優雅に微笑みながら教室の中央まで来ると


「本当のことを話してくれる、心清らかなナイトとプリンセスはどこにいるかな?」


360度見まわすように、クルっと体を回転させた。