「い、一緒に住んでるって…どういうこと!?あんた何者なの!?」


「えっと、えぇっと…!」


「…詩伊の恋人」




天使の輪ができた詩伊の黒い髪に、頬を擦り寄せて目を(つむ)った。




「へっ!?」


「はぁ!?」




詩伊の顔、赤くなってるんだろうな。

可愛い。

その頬の熱を手のひらで感じたい。


無尽蔵に湧き上がる欲望に従って詩伊に触れていく。

熱くなった頬を撫でながら、耳に口を寄せて「俺に合わせて」と囁けば、少し遅れて頷きが返ってきた。

意のままに流される詩伊も可愛くて、耳を甘噛みする。




「ひゃぁぁっ」


「ふ…」


「ちょ、ちょっとあんた、いつから詩伊と付き合って…!っていうかなんで一緒に住んでるのよ!?」


「半年前。詩伊が少しでも長く俺と一緒にいたいって言うから、都合をつけて最近こっちに移り住んだ。…な?詩伊」