そんな、なか。
「あ、聖里おはよ」
普通の顔して話しかけてくる琉架くん。
噂が広まってる中で、
話しかけて来るのは.........ただ頭悪い証拠。
うん。とりあえず無視だ。無視すればいい。
「........................、」
そう思って無視を貫き通したのに。
「あっれーっ?聖里、
〝彼氏〟が挨拶してんのに無視?」
私をギュッと後ろから抱きしめて。
まさに、〝火に油〟
そう言っても過言ではないことを言う琉架くん。
ぅ、る、琉架くんってば何言ってんの!?
これじゃ噂が、
もっと広まっちゃうのに..................
そう思っていると。
「聖里、連れて行くから」
琉架くんのその言葉が聞こえたとき。
私は、教室から連れ出されていた。