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〝肝試し〟が始まって1時間以上。



やっと、私と琉架くんの番が来た。



「ひっ、暗い、し............っ、」



琉架くんと森の中を歩いてるけど。



夜も更けてきて、
あたりは真っ暗で思わず声が漏れる。



「聖里がビビりって、
他の男たちにバレずに済んで良かったー」



ビビる私とは対照的に、
能天気な声を出す琉架くん。



..................って、まさかっ!?



「..................まさかとは思うけど、
くじ引きに、仕掛け、してないよね?」



半信半疑。



確かめるようにそう口にすると。