「は、え、ちょっと…!?」
紗奈ちゃんの手をとり、逃げるように私は人影の少ないところへ目掛けて走った。
「こら〜!1年逃げるな〜!!」
同じ人を好きになったっていいじゃんか。
だって、それくらいその人が魅力的で、素敵ってことでしょ?
渡り廊下。
「ぜーはーはー」
人気のない廊下で息を切らす。
「小桜さん、大丈夫!?」
「うんっ、私は平気。それより紗奈ちゃん平気!?あの先輩たちに何かされてない!?」
「……すき」
「へっ?」
「小桜…彩ちゃんで合ってるよね?」
「う、うん」
「彩ちゃんって呼んでもいいかな?」
「!もちろんだよっ」
「えへへ、ありがとう。やったぁ、初めての女友達だぁ」
初めて…?
「それってどういう…」
「実はね、さっきあの先輩たちに紗奈一発やられたんだよね♡」
「…えぇ!?じゃあ保健室行こうっ!」
「いいよいいよ。いつものことだもん」
「いつものこと…?」
「…………
紗奈って、可愛いんだよね」
「!うん、すごく可愛いと思うっ!」
「あははっ、今自慢して言ったつもりなのになー」
「いや自慢なんてそんな…!自信でしょ!すごいよ」
「そんな風に言ってくれるの彩ちゃんだけだよ。
あたしね、可愛いし、その上小柄でいーっつも男子にチヤホヤされてさ。
それで、いーっつも女子の妬みとか必然的にもらっちゃってー。
こっちは好きでこんなんじゃないのに」
「……」
「そんな時富谷先輩が救ってくれたんだよね。
あたしのこと“女の子”じゃなくて“一生徒”として見てくれたの」
紗奈ちゃんの手をとり、逃げるように私は人影の少ないところへ目掛けて走った。
「こら〜!1年逃げるな〜!!」
同じ人を好きになったっていいじゃんか。
だって、それくらいその人が魅力的で、素敵ってことでしょ?
渡り廊下。
「ぜーはーはー」
人気のない廊下で息を切らす。
「小桜さん、大丈夫!?」
「うんっ、私は平気。それより紗奈ちゃん平気!?あの先輩たちに何かされてない!?」
「……すき」
「へっ?」
「小桜…彩ちゃんで合ってるよね?」
「う、うん」
「彩ちゃんって呼んでもいいかな?」
「!もちろんだよっ」
「えへへ、ありがとう。やったぁ、初めての女友達だぁ」
初めて…?
「それってどういう…」
「実はね、さっきあの先輩たちに紗奈一発やられたんだよね♡」
「…えぇ!?じゃあ保健室行こうっ!」
「いいよいいよ。いつものことだもん」
「いつものこと…?」
「…………
紗奈って、可愛いんだよね」
「!うん、すごく可愛いと思うっ!」
「あははっ、今自慢して言ったつもりなのになー」
「いや自慢なんてそんな…!自信でしょ!すごいよ」
「そんな風に言ってくれるの彩ちゃんだけだよ。
あたしね、可愛いし、その上小柄でいーっつも男子にチヤホヤされてさ。
それで、いーっつも女子の妬みとか必然的にもらっちゃってー。
こっちは好きでこんなんじゃないのに」
「……」
「そんな時富谷先輩が救ってくれたんだよね。
あたしのこと“女の子”じゃなくて“一生徒”として見てくれたの」