(さすがに離れたいのだが…)


神様のいたずらなのか、嫌ってくらい離れない。


「俺らこのまま結婚するかもな」


「それはないかな。私は富谷先輩一筋だから…!」


クスクス笑って冗談を言う龍輝に私は即答拒否。


誰があんたと結婚するかっての。


「…まだ諦めてなかったんだ」


「私に諦めるって選択肢ないし。…まぁ、嫌いって言われたらさすがに諦めるけど…」


「…そっか。彩らしいな!」


「わっ、背中叩かないでよ!」


「わりぃわりぃw」


「絶対謝ってない…!」


「あ、バレた?」


「りゅーうーきー!!?」


「はぁ…毎朝騒がしいわね」


こうして、失恋した朝がはじまった。