先輩への気持ちが消えしばらくしたある日

1月下旬

その日は無性にだれかと話したくてたまら

なかったけど、近況を知ってる人には話し

にくく

何となくスマホのトークアプリで話したこ

との無いクラスの男子を

クラスのグループチャットから勝手に追加

して連絡してみた

『山本くん?であってる?』と私が送り

『うん』と返って来る

最初はこれだけの会話だった

けれど私は何かこの山本くんと話したくて

たまらなくずっと連絡し続けていた

幸いにも彼も乗り気で毎回数秒で返信を

お互いにしていた

山本くんは二学期に転校してきた子で

元々この辺に住んでいてまた戻ってきた

みたいでクラスにはすぐ馴染んでいたが

転校当初はこの辺とは環境の違うところ

から転校してきたこともあり

だいぶやんちゃで

その時学級委員をしていた私は

少し悩まされていた

だから、連絡した時の山本くんの印象は

あまり良くなかった

けれど無性に話したくてたまらなかった

思い返してみれば彼とトークアプリで連絡

したのが初めてなのはもちろん

学校生活でも少しだけ関わった時に

変なあだ名をつけられてそれが嫌で

こっちから積極的に絡むことはなかった

でもそれから数ヶ月経ってお互い

そんなことは忘れてて

毎日朝起きて連絡して話して、学校から帰

ってきてまた連絡してを繰り返し

一日中トークアプリで話していた

けれど学校では毎日一日中トークアプリで

話していることを思わせないほど

ほぼ話さなかった

そしてその一週間後席替えが行われた