「姫様〜おまちくださいませ〜」

「ばぁや!私やっぱり結婚なんて・・・っ」

「お気持ちは分かりますが・・・。アレン様は素敵なお方ですよ?」
「分かっているけど・・・。まだ気持ちが・・」

ここはアルディエヌの
ラフィス城。

王女であるミラはもうすぐ
18になり結婚を迎える。

しかし、当の本人はとても
乗り気ではなかった。

当然、政略結婚なわけで・・。

「少し外へ行ってくるわ・・」
「姫さまっ」

ばあやが止めるもミラは聞かず、
着替えをし外へと向かう。