「ハムちゃん?」




彰人に顔を触られ、ハッと我に返る。

そして目の前の彰人を見ると、彼はじーっと私を見つめていた。




「……え、もしかしてハムちゃん…」


「……」


「ヤキモチ妬いてる……?」




ギクッ。


彰人の言葉に思わず視線を逸らしたせいで、余計に肯定を示唆させてしまった。




「やば……可愛過ぎて死ぬんだけど」


「……死なないでよ」


「死なない!!! ああぁーー可愛いほんっと可愛い!! 何その顔! 拗ねちゃって!! もう!!♡」




ぎゅうううっと潰されそうなくらい力強く抱き締めてくる彰人に私は赤面せずにはいられなかった。


それから彰人はちゅっちゅと私の頬に何度もキスをして、興奮したまま悶え続ける。



むぐぐ……恥ずかしい。




「ちょ、落ち着いてよ彰人…!」


「ヤキモチ妬いちゃうハムちゃん可愛過ぎるもん!
ハムちゃんってほんと俺のこと好きだよね♡」




いやいやこっちのセリフですけど!?




「はぁ〜幸せ。
あのねハムちゃん。どんなに可愛い子がいても絶っっ対なびかないし、俺が愛してるのはハムちゃんだけだから、安心して?」


「……彰人…」




少し落ち着いた彰人は、穏やかで温かい笑顔を向けながら私の頬をスルッと撫でて。


そして今度はゆっくりと優しく私の口にキスをした。




「大好きだよ、唯ちゃん」


「……っ」




きっと漫画ならプシューっと私の顔から湯気が出てる。

彰人はそんな私を見て更に笑ってるし。



もう……

そのたまに名前呼びするのほんとずるい……っ。