「そういえば、優茉ちゃんはクリスマスプレゼントもう用意したの?」

 「えっ?」

 「香月先生にプレゼントとかしないの?」

 そっか...しばらく恋人と過ごすクリスマスなんて無縁だったので、すっかり忘れていた。

 「忘れていました。プレゼント...何がいいんでしょう?」

 「そうねぇ、選ぶのって難しいわよね。何か趣味とか好きなものとかないの?」

 「うーん...」

 「まぁ、無難なのは小物系ね。マフラーとか手袋とか、ペンとか?あとは、お疲れだろうから癒しグッズ的な物とかかなぁ」

 「なるほど...。ありがとうございます、考えてみます!」

 クリスマスかぁ、あまり気にしていなかったけれど、一緒に過ごせるのかな...?

 この調子だと、一緒に食事をすることも難しいんじゃ...?でも、せっかくだからケーキは作りたいなぁ。