そしてツクモさんが若い頃から没頭していた研究内容。

それもまた、明治の時代が関係していると。



「ひゃ…!」


「あっ、すまない…!!」



向けられた先から飛び出した、水しぶき。

カチャカチャといじっては噴出幅を広げるボタンを押してしまったらしく、それはそれは私に容赦なく降りかかった。



「これっ、どうやって止めっ、止まれ止まれ…っ!!」


「そっ、そこのボタンですっ、人差し指の…っ、つめた…!きゃあっ」


「わるいっ、うわっ!……あーー……、」



最後、自分にも浴びせてから水を止めることに成功したハル様。


言わずもがなびっしょびしょな約2名。


ポタリポタリ。

髪から滴る水滴は頬に、衣服から滴る水滴は地面に。



「……俺たちも水やり、されたな」


「…はい」



さむいし、つめたいし、透子さんに怒られることは確定だし。

着物が肌にくっついてごわごわするし。