これから事件の現場に向かう。母と弟が殺されたと、連絡してきたところだ。

「有本警部〜。これって、連絡してきた子が犯人なんじゃないですか?」

第一発見者が怪しい、それはよくあることだ。


「まぁ、その可能性も捨てきれないと思うわ」

現場に着く。なんの変哲も無い、ただの一軒家だ。

インターホンを押すと、ひとりの女性が出てくる。家の中に入り、私は早速話を聞くことになった。