その後、警察官の人は仕事を早退すると言って、私を家に連れていってくれた。


「これ、合鍵です」


家について、警察官に合鍵を渡されてソファへどうぞと促され、お言葉に甘えて座らせてもらう。


「あの、いいですか」


私が会話の無さに、気まずくなりそう切り出す。

「あの、同居するにあたってルールなどを決めたらどうでしょう?」


「そうですね。まずは自己紹介でもします?」


あ、自己紹介してなかった。


「私の名前は、有本 瑠奈(ありもと るな)です」


「1度言いましたが、三日月 朱音です」


ぺこりと頭を下げる。