「お姉ちゃん来たよ」


「あら?久しぶりね、朱音」


お姉ちゃんが私に向かって、ふわりと微笑んだ。


「うん、久しぶり。これ、お見舞い」

ここにくる前に買った、お菓子やフルーツなどを、お姉ちゃんに渡す。


「ありがとう。私の好きなのいっぱい!」


冷蔵庫にフルーツ入れなきゃなんて言いながら、ベッドから降りたお姉ちゃん。


「おねーちゃん、今日泊まっていい?」


「ん?いいよ。ママには言ったの?」


言わないと、隠し通せるわけじゃないんだから、