ばっと起き上がると、目の前にイケメンという言葉さえも安っぽく聞こえるほどの端正な顔のアップが。
あっ、そっか。白凪だ。
...、見慣れてるとはいえ、やっぱり整いすぎではないだろうか。
うん。私、勝てる要素ないな。
まぁ、そもそも勝つつもりも勝てるとも思ってないけど。
「何をぶつぶつと仰っているんですか。それより早く身支度を整えて大広間に向かってくださいね。私はそこでお待ちしておりますので。」
そう言いながら私の近くに制服やら鞄やらを置いてくれる。
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