「なんかポカポカする……」 「えっもしかして風邪とか引いた?やっぱりまだ回復してないのかな?」 私の心配をして慌ててる様子の彼を見て、より一層私の心の音は速度を早めて鳴り始める。 この高鳴りを私は知っている。 私は名前も知らない彼に恋をしているのだ。 「大丈夫?」