世間では時給が上がり、人件費削減の為、リストラが多かった。そしてわたしもその一人で、、



ミンジ「どうしよ家賃…」

わたしは深くため息をついた。その時頭になにか当たった。

ミンジ「ったぁ、、!!」
見上げるとパーカーのフードを被ったヒチョルがいた。

ミンジ「なにしてんの?、こんな所だれかに見られたら、、」
ヒチョル「フードかぶってるし大丈夫。ほらマスクも!」
ニッと笑うヒチョルはすぐにマスクを付けて私の隣へ座る。

ヒチョルは幼い頃から近所同士で歳の離れた幼馴染といった感じだ。もちろん私の方がヌナ(姉)だ。けれどヒチョルは厳しいアイドルの道へ進んで成功していて、今はテレビや雑誌、コスメのアンバサダーなど、ひっぱりだこのアイドルだ。


それでも忙しい中、メールをくれていた。



ヒチョル「家賃どうするの?」
ミンジ「聞いてたの!?」
わたしはヒチョルの肩を叩く。
ヒチョル「アイドルの肩叩くやつなんてミンジぐらいだよ、ったく…」
ミンジ「そんな鍛えてて、よくそんなことが言えるね」
わたしは鼻で笑った。

私はリストラされた事を正直に伝えた。
ヒチョルはなにも聞かずに静かに聞いていた。


ミンジ「急に、はいやめてくださいって、、その後のことどうすんのって感じじゃない?家賃も支払えないと今のとこに居られないし、、、」

しばらく黙っていたヒチョルが口を開く。

ヒチョル「ミンジにとっておきの仕事あるけど、、どうする?」
ミンジ「え!?やる!!てかやらせてください!」
ヒチョル「声でか!、わかったから座れよ」

わたしはやる気になって鼻息を荒くしていた。

ヒチョル「ただ条件があるんだけど、どう?できる?」
ミンジ「条件?」