「わ……っ、わたしは本気で好きなんですっ」
…え。
あ、危なかった。
踏み出しかけていた足を慌てて引っ込める。
やっぱり、人がいた。
心臓はバクバクとうるさい。
…ていうか、今、好きって…。
これ、まさか告白現場…?
ど、どうしよう。さすがに告白を盗み聞きなんて感じ悪いよね…。
一旦引き返そうか…?
だけど、こころちゃんはもう帰っちゃってるだろうしなぁ。
…困った。
とりあえず身動きも取れないのでじっとしていると。
「なんでダメなんですか…!」
「…俺、年下には興味ないんだよね」
あ…。
心臓が一気にドクンと脈を打つ。
この声、もしかしなくても尊くんの…?