「正直、みっくんが迷惑してんだよねぇ」
え、そうなの?
…って、なんの信ぴょう性もない千代森さんの言葉を一瞬でも信じそうになるくらい。
地味でいるのって、安全だなんてこの前は言ったけど。
こういう状況下では、カースト最下層。
なんの強みもなくて、一方的に言葉で殴られる立ち位置。
…あぁ、今日が命日かも。わたしの。
「存在が鬱陶しいって言うかね」
と、千代森さんの取り巻きの女子生徒A。
「なんていうか、尊くんの周りに集るハエみたいな?」
と、女子生徒Bが言えば。
「ちょっと。それ、みっくんが汚いものみたいじゃん!」
…確かに。と思ってしまった。