わたしなんかに尊くんを占領されて、良い気になるわけがない。
ヘイトを向けられるのは当たり前だ。



…だけど。
何をされるのかわからないし、こわい。



連れてこられたのは、外に置かれている体育倉庫。
何故か鍵を持っている千代森さんに、今更抱く疑問もない。




千代森さんくらい愛嬌があれば、先生に鍵をもらうなんて容易いことなんだろう。




隅に追いやられて、目の前には威圧感のある女子三人。
足が震える。






「ね、小波さんってさ。どーいうつもりなの?」


「……え?」





沈黙を破ったのは千代森さんだったけど。
開口一番、それ?
どういうつもりって…。