こころちゃんからそんな話聞いたことはなかったけど、絃くんのことが多少気になっていたみたいで、いざ告白をされてみたら一気に意識してしまってそのまま付き合ったみたい。
次の学校の日、顔を真っ赤にして両手で頬をつつみながら話すこころちゃんは、今まで見たことがないくらい乙女って感じで…。
『絃くんがあたしのこと好きなんて全然気づかなかったぁ…』
『幸せそうだね、こころちゃん』
『うん…。今日もデートするんだ』
ふんわり微笑むこころちゃん、今見返しても可愛いなぁ。
…恋かぁ。
どんな感じなんだろう。
一番身近な友達であるこころちゃんに恋人ができたことで、わたしはより一層”恋”というものに興味津々になっていた。