私、決めた。
やっぱり奏斗くんに告白する。

せっかく人間になれたんだから、やれることはやっておかないと!

そう決めたのは、人間になって2日後のことだった。
好きな気持ちを伝えて振られちゃったとしても、私が奏斗くんを好きな気持ちだけは知ってもらいたい。
気持ちを抑えることなんてできない。


いつものように奏斗くんとベットに入っている時だった。

「奏斗くん!好きっ!」
思い切って告白してみた。
ドキドキして心臓が爆発しそうだった。
奏斗くん、なんて言ってくれるかな…




「はいはい」

そう言って私の頭を撫でる奏斗くん。
私の思いは届いてないの?

「え!なんでそんな返事するの?」
泣きそうだった。

「へ?毎回言ってくれるじゃん」
間の抜けたような顔をしている。


そうだ、奏斗くんに好きって、いっぱい言ってるから、本気にしてもらえてないんだ。
いや、いつも言ってる『好き』も本気なんだけど。




私はベットから出て、正座になった。

「奏斗くん、好きです。付き合ってください」
生まれて初めての告白。
現実が現実じゃないような、ぼんやりした感覚になった。








奏斗くんは、口を開けて驚いている。


「ミヤの『好き』は…その、俺のことが男として好きってこと?」
奏斗くん、顔が熱あるみたいに真っ赤だ。

「そうだよ。ずっとずっと奏斗くんのこと好きだったの」