「大翔、本当に花森うさぎなのか?」





「全然見かけたことない族に絡まれてて、そいつらに花森うさぎって言われてたから間違いない。」





「どういう見た目だ?」








「生意気な子兎って感じだな。」






「理王の知り合い?」





生意気な子兎以外にもっと例えあるだろと思ったけどこれが大翔だ。



これ以上聞いてもこっちが混乱するからやめる。





「知り合いじゃなくて俺が探してる女だ。」





「あの、助けてくれた?

あいつじゃ無理無理。あれはまだ中学生ぐらいのガキだぞ?

一人暮らしどころか、小さすぎてお前を運べねぇよ。」





「……。」






あのアパートは一人暮らし用だ。
中学生っぽいのなら俺の探している花森うさぎとは別人。