次に気づいた時は、知らない家のベッドで寝ていた。
すぐ隣を見ると見知らぬ女が、俺の腹辺りに覆いかぶさって寝ていた。
ああ、寄りによって女に助けられるとは。
こいつは何が目的で俺を助けたのか。
できれば直接のやりとりは避けたかった為、連絡先を書いた紙をサイドテーブルに置いて女をベッドで寝かせた。
「おい、連絡もしねーで昨日何してたんだよ。」
たまり場に着くなりいきなり質問攻めだ。
口うるさいのは、俺と同い年の佐藤大翔。
「昨日、どっかのチームが金で雇った奴らに絡まれた。
で、気づいたら知らない女の家だった。」
「お前それ、うちを知ってるやつか金目当てなんじゃねーの?」
俺も思ったけど今考えるとそんな風には見えないような。