「1人で夜の散歩とは余裕だな。」





別に散歩をしていた訳では無い。
気づいたら俺は10人以上に囲まれていた。




これは暴走族というよりヤクザっぽい。





黒龍を何とかして潰したい別の暴走族が金で雇った奴らに違いない。





「島崎理王、お前には今日でくたばってもらう。」





「全国NO.1を舐めてもらっちゃ困る。」





これを言うとあまり暴走族っぽくないが、俺は暴力はあまり好きじゃない。




だから、できるだけ急所ギリギリのところを1発で仕留めていく。





……っ!?





こいつらナイフまで持ってやがる。




全部の刃は流石に避けきれない。
かすり傷は確実。





「ハァハァ……。」





伸びている男らを確認してその場を離れる。



かすり傷でも血を止めなければ重症になる。
何とか歩いてバイクまで行こうとしたが、そこで俺の意識は途切れた。