「それだけならもう帰ります。」





「まぁ待て、子兎。」






踵を返して帰ろうとするのを阻止され、失礼男に肩を組まれる。








「花森うさぎ、俺の価値は対価がない程安くない。

何が欲しい?金か?それとも俺?」





この人は何を言っているの?
頭が混乱してくる。






「あなた達は誰ですか?

そろそろなんで私がこの高校にいると?」







「俺達は黒龍っていう暴走族。

俺はお前をずっと探していた。
お前のアパートも時間がある時は行って待っていたがいなかった。

大家に聞き出せたのも名前だけだった。


この高校にいると知ったのは最近で、俺の仲間がお前の生徒手帳を拾って一致した。」








生徒手帳って移動教室の時だ。
名前を聞かなかったのをちょっとだけ後悔した人。






て、ちょっと待って?





「……暴走族!?」