「もう大丈夫です!思い出しました!

それ以上言わないでください!!」





もう1人の男はこちらをじっと見つめながら私たちの話を聞いている。



これ以上言われたら私が変態になってしまう。




あれはわざとじゃないのに……。






「シラを切ろうとした罰でペナルティだ。」






「そのペナルティの前に俺がわからないか?」





ずっと黙って聞いていた男が突然口を開く。






「私たち初めて会いますよね?」






「サイドテーブルに俺の連絡先を書いた“紙”を置いておいたはず。」






サイドテーブルって私の家のだよね?
あそこには普段何も置いてない。



紙なんてあるはず……
違う、1回だけサイドテーブル使った。




冷えピタと絆創膏とかを広げてた時、確かに紙のようなものがあったけど引っ越しと重なっていてごみだと思って捨てたような……。







て、もしかしてあの時の人!?