立ったまま、自信なさげにうつむいた私。
心の中のモヤモヤを言葉にしてみたものの、うまく伝えられた自信が全くない。
今ので余計に、東条くんを怒らせちゃったかな?……って。
あれ?
ここ、バスの先頭だよね?
クラスメイトの中で、私一人だけが立っているってことは……
ハッとなって、慌てて顔を上げてみた。
ひゃっ!
恥ずかしすぎ!
バスに乗ったクラスメイト全員の視線が、私に突き刺さっているこの状況。
膨れ上がった羞恥心が恐怖に変わり、顔の血の気がサーっと引いていく。
体中が震えだした。
バックを胸元に抱えたまま、座り込むことができない。
膝なんか、ガクブルと揺れまくっていて……
心拍もバクバク跳ね上がっていて……