「……でさ、とりあえずベッドから降りない?」


「え?」


「ほら、だから…この状況はまずいから…」



まずい?

そう言われて確認すると、私達はまだベッドの上に座っていて、私は純ちゃんの両腕をがっちり掴んで。

しかも私、純ちゃんの広げた脚の間に座ってる。


まずい…かも?




……///

意識した途端顔が熱くなる。


「俺、望君と約束したから。ちゃんとしないとダメだから。」


「…?何の約束?…ちゃんとって何?」


分からないから聞き返したのに、純ちゃんは困り果てた様にうなだれる。



それから、俯いたままボソボソと呟いた。



「…だから、明日香と最後までするなら…ちゃんと避妊……しないと許さないって言われたから。
でも俺、その…持ってないし。
だから、雰囲気とか勢いとかでそうなったらダメって言うか…今はまだ準備出来てないから……」