「うわっ、いままで見た女の子のなかでいちばんかわいい…!あ、ごめん、はじめまして!」


「えっ…!?」




 太陽の光をさえぎるキャップの下で、焦げ茶色の髪がふわふわとゆれる。

 意志の強さを感じるつり目が、ニッコリと笑みの形に変わって、思わず胸がドキッとした。




「俺は陽向(ひなた)唯央(いお)!これからよろしく、運命の子っ」


「え、えっ…!?い、唯央くんっ!?な、な、なんでっ!?」




 うちの玄関前に立っていたのは、つい数分まえまでテレビに映っていた、Sunny’sの唯央くん。

 画面越しで見るよりもキラキラしていてかっこいい。




「あ、俺のこと知ってくれてる?よかった~。じゃあ俺はきみのこと知りたいな」




 腰をまげて、ぐっと顔を寄せてきた唯央くんに思わず顔がほてった。