あの日はすごく雨が降ってて、
お迎えがなかったから歩いて倉庫に行った、
今でもあの光景が忘れられない、、
もう一人の姫、姫川麗ちゃんを守るように皆が立っていた、
私に軽蔑するような目を向けて、
『、、え、麗ちゃん大丈夫!?』
すっごく驚いた
麗ちゃんの制服はすごくボロボロだったから
自分のブレザーをかけてあげようと近づいた、
でも次の言葉を聞いて耳を疑った
「お前が麗をいじめたんだろ」
え、、?なんで、?そんなことしてないよ、?
黙ってうつむいてる私を見て苛ついたのか
「なんか言えよ、裏切り者」
そう言って髪の毛を掴み揺さぶる
裏切り者、その言葉は私の心を深く抉った
もう一度近づいて話を聞こうとしたすると
「やだッ来ないでッ、」
そう言って私を拒んだ
そして幹部に殴られた私を見て
皆の死角になっているところで笑った
裏切り者と言われた時点でわかっていたはずなのに
まだ少しでも信じていたかったのに、
今の麗ちゃんを見て確信に変わってしまった、
嵌められたということを
麗ちゃんになにかしたのだろうか
麗ちゃんと私は親友だねって話てたのに
最初からそう思っていたのは私だけだったのだろうか
そうやってたくさんの事を考えているうちに
無意識に
『やってない、、』
と言っていた、
すると更に殴る強さを強くし、
私を倉庫から追い出した、
なんでこうなってしまったのか、
私がいるからいけなかったのだろうか、
倉庫の前でぐるぐると考えていると
ぽつり、ぽつりと雨が降ってきた、
雨はすべてを流してくれる、
雨で全てを流された私にはもう何も残されていなかった
その日から俺は何も感じなくなった、
痛いのも、つらいのも、悲しいのも、全部、全部
ワカラナイ、ワカラナイの、