母が心配して私を見に来た。



『桃ごめんね。唯花この頃おかしくて、


あんなに桃可愛がっていたのに。』



小さい時はいつも一緒に遊んでいた。



私のおもちゃ取ったりした事もあったけど、



今みたいに叩かれたり、酷い事を言われた事はなかった。



お姉ちゃんが私を叩くようになったのは、



高校へ入ってからだ。



私と宗が付き合いだした時もさほど気にもしてなかった。



たけどお姉ちゃんが彼氏と上手くいかなくなった時、


いきなり私の部屋に入って来たお姉ちゃんに殴られた。



「桃なんかいなくなればいいって!」



その時宗がお姉ちゃんから私を守ってくれた。



あの日からお姉ちゃんは私を見る目が違う。



一つ年上の彼氏田邉篤史先輩と何があったかは分からない。



そしてその後お姉ちゃんは遠距離恋愛は無理と言って、



田邉先輩と別れたと聞いている。



田邉先輩と別れた次の日から、お姉ちゃんは宗と私の邪魔ばかりした。



最初は宗も嫌がっていのに、宗は私といる事より、お姉ちゃんといる事が増えていった。