宗が私を追いかけて来る。


『桃何で合コンなんか行くんだ!』



宗こそ何でそんな事聞くの?



宗はもう私の彼氏じゃないのに。



宗が悲しい顔で私を見た。


私は何故か宗の頬に手をやろうとした、



二階から下りて来たお姉ちゃんが、



「私の宗に触らないで!」



いきなり私の手を思い切り叩く。



思わず声が出た。



痛い!真っ赤になる右手。


『唯花何も叩かなくても、桃大丈夫か? 』


宗がかがんで私を見た。



宗が私の膝のアザを見つけた。



「桃このアザ。」



「朝洗面所で桃がどんくさいから突き飛ばしただけ。

そんなアザたいした事ないのに、


桃はいつもそうやって悲劇のヒロインみたいな顔するんだから。


いつもいい子ぶってヘドが出る。」



『唯花止めろ!桃はおまえの妹なんだぞ。どうしていつも虐めるんだよ。』



お姉ちゃんが私を睨み付ける。



「宗まで私を裏切るつもり。」



『唯花俺はおまえの見方だ。ずっとそばにいるから、

桃には何もしないでほしい。』



お姉ちゃんと宗は家を出て行った。